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魅力ある中等教育に向けた取り組みの推進を

2019/02/28 2:45 に 早尾恭一 が投稿   [ 2019/03/07 9:59 に更新しました ]

平成273月、本区の中等教育の在り方検討会が報告書をまとめました。平成14年度に策定された「千代田区の中等教育将来像」に掲げた施策の成果と課題の検証を踏まえ、「魅力ある学校づくり」「学校の適正規模の維持」「区立中学校の学力向上の取り組みの充実・周知」の3点を今後の方向性として定めています。

例えば、『学力向上への取り組み』として、「宿泊行事の検討」「放課後等の学習機会の充実」が示される一方で『魅力ある部活動への取り組み』も掲げられており、今後の方向性自体に、「放課後の学習機会の確保」と「部活動の充実」という二律背反ともとれる大変難しい命題が示されています。そして、それらの課題に対して限られた教職員数で対応していくことは、物理的にも精神的にも大変負担が大きいのではないかと察するところです。

学校教育法の一部改正により平成294月からは学校におけるスポーツ・文化・科学等、教育活動に係る技術的な指導に従事する「部活動指導員」を配置できるようになりました。報告書のなかでも、部活動の一部を地域の人材へ委託することが検討事項にあげられており、生徒のニーズに応えられる部活動の在り方が模索されています。

区立小学校第6学年児童を対象としたアンケート(平成2510月実施・総数391名)では、「どのような学校に通いたいと思うか」という質問(複数回答)の選択肢14項目のうち、一番多かった回答は「部活動(文化部・運動部)や行事がさかんな学校」で、公立希望者・九段希望者ともにそれぞれ40%以上の児童がそのように回答しています。したがって、本区の中等教育将来像の大命題である「区立小学校から区立学校への進学率の向上」にとって、「部活動の充実や活性化」は魅力ある学校づくりの大きな鍵の一つとなります。

報告書ではさらに『意欲の高い教師の確保』『教師等の指導力の一層の向上』が掲げられています。教職員が本来の業務に対する時間を確保でき、また教師一人一人がやりがいをもって働けるような学校にしていくことが、ひいては生徒の学力向上、部活動の充実やそれらを通した人間形成につながります。そのためには部活動指導員の導入を含む、教師をサポートする立場の人員の拡充や、個々の教師の資質の向上のための研修研鑽機会を増やす等の早急な取り組みの必要性を訴えました。

<平成29年 第3回定例会(9月28日)>

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