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がん検診受診率向上と生活習慣病予防について

2015/10/25 8:33 に 早尾恭一 が投稿   [ 2017/01/01 4:17 に更新しました ]
 国のがん対策基本計画に掲げられていた「2015年までに、75歳未満のがんの年齢調整死亡率を20%減少させる」という目標の達成は困難、との見解が去る5月に報告されました。目標達成が困難となった要因は、おもに「喫煙率の低下が進まなかったこと」と「がん検診受診率の向上が進まなかったこと」であると分析されています。

本区では、5ヵ年計画(平成2428年度)である保健福祉総合計画に基づき、その行動計画として「改訂 健康千代田21」が示され、「①生活習慣病の予防」「②がんの予防」「③歯や口の健康づくり」「④心の健康づくり」の4つの重点課題について、区民の死亡原因の第一位はがん(悪性新生物)であることも踏まえ、区民の健康づくりを推進していくための取り組みが進められています。

例えば、路上喫煙の防止や公共施設での分煙化の推進はルールやマナーだけの問題ではなく、受動喫煙の機会を減らすことによる人々のがんの予防にもつながる対策です。また、がん検診の受診率の向上に向けても、区内医師会への委託を活用し、自宅近くの医療機関においてがん検診が受けられるようにしたり、土日など休日でもがん検診を受診できる施設を増やすなど、区民がより検診を受診しやすい環境の整備に力が注がれています。

一方で、課題もあります。公共施設の一つである公園での喫煙については、分煙スペースがあっても、受動喫煙の原因となるたばこの先から出る煙、副流煙が限局的にその近辺に集中してしまうため、子育て中の方からは「子供を安心して公園で遊ばせることができない」という声や、近隣住民の方からは「換気口から屋内に入ってくる空気がたばこの臭いになっている」といった声を聞く機会が増えています。またがん検診についても、本区で把握できる受診率はあくまでも自治体がおこなう検診のみであり、個人で人間ドックを利用したり、職域での健診にがん検診も含まれていたりするケースについては正確には把握できません。

 そこで今回は、5カ年計画の実施途上にある「改訂 健康千代田21」の到達目標に対して、現段階でどのような達成状況にあるのか、残る期間で目標を達成するためにどのような対策を講じていくのかを確認するための質問をおこないました。
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