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11月のご挨拶 AEDの円滑な活用と防災訓練の充実

2015/01/07 23:48 に 早尾恭一 が投稿   [ 2015/03/10 11:18 に更新しました ]
  救急の現場に居合わせた一般市民にも一定の条件下でのAED(自動体外式助細動器)の使用が認められてから、今年で10年が経過しました。その間、全国的に駅や学校、多数集客施設など公共スペースへのAEDの設置が広がり、現在、全国での販売台数は38万台以上、設置登録数は20万台を超えています。

  しかしながら、AEDは設置しただけでは有効に活用されません。まずは、機器の維持・管理の方法がしっかりと確保されることが重要です。いざ使おうと思ったら「バッテリーが切れていた」、「電極パッドの使用期限が切れていた」というケースや、公共スペースに設置されているという認識はあっても、実際にその施設のどこにあるのかまでは知らないため、AEDそのものを探すために奔走し、一分一秒を争う事態にもかかわらず結果的に時間を費やしてしまうというケースも現実にはあるようです。

  一方、AEDの活用促進には使い手側の課題もあります。この10年間の動きに伴い、本区においても地域防災訓練等において一般市民を対象としたAEDの使用方法に関する講習会を行っています。とりわけ一般市民の中でも、現在は就労していない潜在的な医療職や介護職など、専門的知識や経験を備えた市民を対象にした工夫的な取り組みをすることにより、AEDの有効活用だけでなく、災害時の地域の人的資源としてのネットワークづくりにもつなげていけるのではないかと考えます。さらには小中学生の頃からAEDに関する教育を受け、その存在を知っておくこともまた、将来的な活用の促進につながります。駅や公共施設、スポーツ施設、通学路をはじめとした区内のさまざまな場所のAEDの設置場所を知っておくだけでも、必要な場面に遭遇したときにAEDを取りに走るなどの後方支援として活動できる可能性があります。

  今後は、普及が進んでいるAEDの円滑な活用を進めるための対策とともに、地域で実施されている防災訓練の充実を図るため積極的に取り組んでまいります。
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